2009-01-28

賄賂でブラジル?

パラグアイ、イグアス移住区から乗るはずだったバスが僕らを置いて行って
しまったので、結局もう一日ペンション園田でお世話になり、次の日の夜、
宿のスタッフが見送りをしてくれ僕らはブラジルを目指して移動し始めた。
バスに乗るとほとんどの乗客はみんな寝ていて、ツーリストらしき
乗客は僕らだけで、久し振りにバスの移動で旅をしている感じと、
あの何とも言えない感覚がよみがえり、
窓の外を眺めながら別れ際に言われた言葉を思い出していた。
「イグアス移住区はどうでした?」
その言葉は僕らにとって本当に深く重い言葉だった。
ペンション園田は、旅人の間で噂になるくらい最高の宿で、
僕らもゆっくり楽しませてもらったが、ここが日本なのか?となると、
正直俺は違う感じがした、やはりここはパラグアイなんだ。
たしかに、ここは日本の食材やNHKも見れて、
日本人の移住者もたくさん住んでいるけど、
もっともっと日本より大変な環境で生活をおくっていて、
日本で生まれ育ってきた僕らには正直出来ない気がした。
園田さん、移住者の人たち、本当に親切に色々と教えてくれて
心から感謝しています。僕らはもっと勉強してこの場所へ来るべきだったと
考えさせられた6日間でした。

そしてバスに乗ること3時間、遂に事件が起きた。
ちょうどそろそろ寝ようかと思っていた時、バスは停まった。
暗かった室内は電気がつき明るくなり、いつもの検問かと
軽い考えをしていたら、そこからの30分はあっという間で、
気がつけばポケットにしまっておいた50R/2500円が2枚消えたいった。
検察官はドスの聞いた声で僕らを見つけると、パスポートを取り上げ、
ほとんど確認もせずにバックを見せろと言ってきて、隅々まで見た後に
ついて来いと僕らとブラジル人4人を検問所に連れて行った。
検察官は酒臭く、半分酔っている感じで、IDを見せろと、
「だからパスポートが僕らのIDだ」と言っても、
「他のIDを見せろと!」
「何?ID=お金」、、、、、、

結局、僕らはバスが通り過ぎて行った時から運がなかったのか、
人生で初の賄賂をして、どうにか予定していたブラジル”ボニート”
まで行くことが出来た。夜の10時にバスに乗り、乗り継ぐこと3回、
ボニートに着いたのは次の日の夜、9時を過ぎていました。

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