2008-11-15

昼食はキヌアスープと焼きマスのプレート


僕らはウロス島を後に、さらにボートで2時間揺られ、
タキーレ島にやって来た。

この島は織物などの手工芸品と農業を中心に
約1600人が生活を送り、いまだに昔のままの生活を
続けるケチュア民族の島だ。
島内は電気も水道もなく、自給自足の物々交換の
世界で、近代に入ってからは政治犯の島流しの地となり、
約50年前に解放された。





島にはツーリスト用にレストランが数件あるが、出される料理は
みんな同じ内容で、値段も一律15sol/500円と決まっている、
共生の意識が高く、公共事業も平等に行うミタというシステムで
インカ時代の名残が見られる。

僕らはこの島で昼食をとることになった。
内容はキヌアと呼ばれる穀物で出来たオーガニックスープで
日本ではあまり知られていないけど、体に優しく健康的で、
俺はパンに浸しながら食べたけど、本当に美味しいスープだった。
そして、プレートは焼きマスとポテトフライトと白いご飯で、
焼きマスもガーリック等で味付けされ、それにレモンを絞って
食べると、これまた本当に美味しく、久し振りに新鮮な焼きマスを
頂きました。
値段的には少々高めの設定だが、料理もすべて美味しく、コーヒー
まで付いてこれが島人に還元されるならば、少々値段が高くても
全く問題なく、僕らはお金以外にも持ってきたお米をおいて
昼食をすましました。




昼食後は島内を散歩、島と言っても島自体が小さな山で、
標高も3800メートル近くあるので、少し階段を登っただけで
息もすぐに切れ、ここんとこずっと標高の高い所(富士山の山頂)
にいるけど、相変わらずに慣れずにすぐに疲れてしまう、

それでも僕らはヘトヘトになりながら階段を登っていくと
そこに広がる景色は、山の斜面は段々畑になっていて、
リャマや羊などの家畜も放牧され、まるで絵に描いたような風景が
このタキーレ島にもあった。





そして、桟橋へ向かって歩いていると、
ところどころで、織物をしている島人を見かけた、
島の人々が織る織物はすべて手作りで、繊密さ、柄、色、
とても良く出来た織物で、僕らもお土産に買おうと思ったけど
お金を両替してくるのを忘れてしまい、買えずに終わってしまった。

ティティカカ湖にはまだこれ以外にもいくつかの島があるが、
僕らは一日ツアーなのでこの2つの島を見学してプーノに
戻りました。

こうして、現実に島に生活している人達を見ると、
正直複雑な気持ちになるが、僕らツーリストもルールを
守り、こうしてフルーツやパンやお米を持っていくことで
島人達の生活の為になるならば、行っても良いのかも知れない、

昔からの風習を守り、島で生きている島人達は、いったい
どんな目で僕らを見ていたのだろう?
生きていくための一部なのか?


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