「青の洞窟」の感動で胸がいっぱいな私達は一度宿に戻り、午後からの「スクリ川フローティングツアー」の迎えの時間まで、
宿にあるプールを眺めながら考えた。
「どのくらい川は透明なんだろう、どんな生き物が住んでいるんだろう」
なんて想像を膨らましていたら迎えのタクシーがやって来た。
同じ宿のオーストリア人、アニータも加わり、3人で川に向かった。
私はシュノーケル初体験、ましてや泳ぐことも、
顔に水がかかることも苦手であるので、ウエットスーツを着ながら
不安でいっぱいだった。そんな不安をよそに隣では
サンタクロースのようなおじさまが4人(ブラジル人でした)が
一生懸命ウエットスーツをお腹までひっぱり合いをしていた。
ウエットスーツにライフジャケット、ゴーグル、シュノーケルをつけて
トラックに10分ほど揺られ、そしてそこから10分ほど歩く。
すんなり泳がせてはくれないのだ。
しかもこのツアーではカメラは水に濡れてしまう事を考え、
「写真・メイキングビデオサービス」があり、
トラックを降りてから川に潜るまでの撮影が始まった。
ツアーのガイドさんは、ところどころ立ち止まり説明をしてくれた。どこを見ても本当に綺麗の一言で、木々が蔽い茂っているところは
まるで鏡のように映る。
改めて写真を見てもどっちが空でどっちが川か分からないほど。
歩いて10分後・・・ついにフローティングをするスポットに着いた。
なんだろうこの気持ち。水は嫌いなはずなのに、早く潜ってみたいと思った。
本当に川は綺麗で、私はすぐに溶け込んだ。夫は嬉しそうに潜っている。
自然が私達を迎えてくれた気がした。
潜ってみると私の中に「新しい世界」が見えた。
それは何ともいえぬ世界だった。
この川ではたとえ浅くても足をついてはいけない。
まだまだ手付かずの大自然を守る為である。
動物・魚はたくさん見る事はできなかった。
しかし新しい世界を見る事ができて満足、新婚旅行を実感した日だった。
ツアーが終わり、待合室では「メイキングビデオ」が流れていた。恥ずかしくて最後まで見ずに車に乗ったのは言うまでもない・・・
このツアー後、サンパウロへと向かった。
by hike flowertraveler













































