2008-04-30

”CM撮影”

早朝、麻実子を宿で待たせ一人メトロとタクシーで撮影場所まで
行って来ました。オーディションに受かり、
撮影日までは1週間あったが待っている時間はあっという間で、
衣装合わせの日に言われた「そのままを保っていてください」
と言われた事だけ守りその日を迎えた。
現場に着き、入り口に向かうとガードマンに止められたので、
今日のCM撮影に来たと告げるとすぐに中に通してくれた。
現場は大きな倉庫の中にあり日本で言うスタジオで、
初めはメキシコのCMだからとあまり期待していなかったけど、
なかのしっかりした設備を見て驚いた。
「大丈夫かな?」
ただでさえ人前ですぐに上がってしまう俺が主役と二人きりで
撮影なんて、しかも台詞もしっかりあるし、とにかく思いっきり
やるしかないと開き直り出番の時間まで待っていた。

待ち時間はかなりあったがこうしてCMを作るところを
見ることができて、30~40人いるスタッフが一生懸命
一つになって、何回もテストを繰り返し制作しているところは、
しっかりとしたCMを作っているのだと、軽い気持ちで来た俺には
さらに大きなプレッシャーに変っていった。待ち時間は
ビュッフェスタイルの食堂があり、僕ら役者は食べ物、飲み物
全て食べ放題で、待っている間も黒服を着たスタッフが
タコスとかサンドウィッチなどを運んで食べさせてくれた。
撮影が始まってからは、大根役者丸出しの俺はテストを
何回も繰り返し、気がつけば6時間かかり撮影は無事に終わった。
緊張のあまりあまり記憶に残ってなく、言われたことを必死に
繰り返し頑張っていたが、正直、話にならないくらいに
駄目だったと自分に反省した。
終わった後は雑誌の写真撮影や色んな人達から一緒に写真を
撮ってくれとせがまれ、初めて自分がちょっとした
役者だったんだと実感して、
そして一生で味わえないとんでもない貴重な体験をした。

次の日は麻実子の撮影日で、俺は宿で留守番をしていたけど、
彼女も早朝から行き、深夜遅くに疲れきって帰宅してきた。
ちなみに彼女は浴衣を着て、撮影したみたいで、
自分言わく、厚化粧で雪女みたいだったと笑っていました。

旅に出て1ヶ月近くが経ちましたが、まさか僕らがメキシコで、
CMに出るなんて夢にも思っていませんでした。普段日本で
日本人として生活を送っていれば何も感じないのだろうけど、
こうして海外で日本人の僕らが歩いていれば、
それは間違えなく外国人なんですよ。

そして竹さん、本当に色々とありがとうございました。
僕達二人は本当に貴重な体験をさせてもらえました。
一つのCMを大勢のスタッフで作り上げる大変さ、
絶対にみんなで協力して作り上げたCMは、
素晴らしい作品になるでしょう。
この貴重な体験は一生忘れませんよ。


1 件のコメント:

ankh さんのコメント...

やるねー!!さすが884夫妻!
つーか、タクシー運転手って人力車?
日々違う現場の醍醐味だよね、旅ってヤツの。